愛犬の健康管理をする上で知っておきたいことが、犬の年齢の数え方です。
一般的に犬は10カ月から1歳位までの間が子犬、そこから7歳くらいまでの間が成犬、7歳以降がシニアと言われることが一般的です。シニア期に入ると、病気などの問題が増えやすくなります。ただ、同じ1歳や7歳であっても、体のサイズによって成長具合が変わってきます。
7歳の犬を人間の年齢に換算した場合、超小型犬であれば44歳前後となるのに対し、大型犬の場合は54歳前後となるなど、年齢の考え方は犬種によって変わってくるものです。そのため、愛犬の大きさによっては想像以上に歳を取っていることがあります。
人間の年齢に換算した歳が影響を与えることになるのが、健康面と寿命です。年齢が高くなれば、その分体の衰えが目立ったり、病気などのリスクが増えることになります。そして、寿命に関していえば大型犬よりも小型犬・超小型犬の方が長くなることが多いものです。それだけに、愛犬の体のことを考えるのであれば、生まれてからの年数よりも、人間の年齢に換算した時に何歳になるかを意識して、年齢に合わせた対応やケアをしていくことがおすすめです。
犬の年齢というのは、見た目だけでは分からないことが多いものです。いつまでも見た目が変わらないからと、油断をしていると大きな病気を見逃してしまうことは少なくありません。愛犬に健康で長生きして貰いたいと考えるのであれば、シニアと言われる年齢に差し掛かったら、食欲や歩き方などに変化が出ていないか日頃から気を付けておくと良いでしょう。実際の年齢を意識していれば、些細な変化にもしっかりと気付けるようになります。
目で見て分からない病気にもしっかりと気付きたいという場合は、健康診断の活用が有効です。健康診断を受ければ、表面に現れにくい病気も、早めに気付くことができます。歳を取るスピードが速い大型犬の場合は、早めに健康診断を受け始めておくと良いでしょう。