愛犬と映える室内インテリアの関係

 柴犬を室内で飼うと決めた時、私は新築の家に引っ越して二年目でした。
 インスタ映えするような部屋のコーディネートやインテリアに憧れていましたが、既に柴犬を室内で飼っている友人の話を聞くと、家具をかじる、カーペットを噛む、クッションを掘るとそれはもう活動的で映えどころではないとのこと。インターネットで名を馳せているわんこ達が暮らしているオシャレで綺麗なお家は、努力して保っているのだな…と分かり、自分は早々に諦めることにしました。

 それでも最初から犬が家中自由に行き来できるようにした訳ではなく、トイレの躾を覚えていないうちはサークルが必要です。犬が飛び越えられない高さの分離する柵を買い、四角い囲いを作って入らせました。トイレシートで排泄することを覚えたら、今度は外で遊ばせながらサークル外に置いたトイレトレーへ誘導します。これがまた大変で、何回も失敗してカーペットに粗相されました。そこで犬に対して怒ってしまうと逆効果なので、黙々と片付けをする日々…幼犬の頃は天使のように可愛いのですが、トイレを覚えるまでは本当に大変でした。

 汚れても部分的に洗えるのでタイルカーペットを使用している飼い主さんが多いですが、隙間から水分が床に染み出すのでお勧めしません。あと少しでも端がめくれ上がると目ざとく見つけて噛みちぎってしまうので、沢山買いましたが今は一枚も残っていません。表面がツルツルしていて、汚れが吹き取りやすいフローリングシートが一番使い勝手がよかったです。

 そして成犬になった今室内インテリアをどうしているかというと、リビングの真ん中に柵を立てて飼い主と犬の生活圏を区切っています。映えから程遠い状態です。犬が生活するエリアには誤飲などを防ぐために余計なものは置かないようにし、飼い主と一緒にくつろげるソファを置いて、そこを寝床にしています。

 家中行けるように自由にさせているよ、という飼い主さんも多いのですが、コンセントを噛んだりクッションの中の綿を食べてしまったりする犬なので、どうしても心配でそうなりました。ここまでくるともう好きなだけ汚してもらっていいよ…という気持ちなのですが、犬が健康で過ごしやすければそれでいいかなという感じです。

 たまに寂しそうにしているので、そんな時は柵を開放して部屋中を走り回らせます。ビーズクッションを掘り穴をあけ、カーペットの糸を引っ張り、椅子の足をかじられますが、可愛いので許してしまいます。最近は怒るとお座りをしてやめてくれるようになりました。また数分後には再開するんですが…。